パッケージイラストを依頼するときに知っておきたいこと
商品パッケージにイラストを使いたいと思ったとき、「どんなデータで納品してもらえばいいのか」という疑問を持つ方は多いです。印刷物とウェブでは必要なデータ形式が異なり、色の扱い方も変わります。依頼前に基本的な知識を持っておくと、イラストレーターとのやり取りがスムーズになります。
RGBとCMYKの違いを理解する
モニターで見る色はRGB(光の三原色)で表現されており、印刷物の色はCMYK(インクの四色)で表現されます。RGBで鮮やかに見えていた色が、CMYKに変換すると少し暗く、くすんで見えることがあります。これは変換の問題ではなく、印刷という出力方法の特性です。
パッケージ用のイラストを依頼する場合は、最初からCMYKで制作してもらうか、RGBで制作した後にCMYK変換の確認を一緒に行うことをお勧めします。特に蛍光色に近い鮮やかな色は、印刷で再現できない場合があります。依頼時に「印刷用」と明記しておくことが大切です。
入稿データに必要な要素
印刷所への入稿データには、通常いくつかの要素が必要です。まず「塗り足し(ブリード)」と呼ばれる、仕上がりサイズより外側に3mm程度余白を設けたデータが必要です。これは断裁時のズレに対応するためです。
次に、文字データが含まれる場合は「アウトライン化」が必要です。フォントが埋め込まれていないと、印刷所の環境で文字が化けることがあります。イラストのみの納品であれば、AI形式またはPDF形式(印刷品質)が一般的です。依頼時に印刷所の入稿仕様書を共有してもらえると、それに合わせたデータを用意できます。
ラベルと箱では仕様が異なる
瓶や袋に貼るラベルと、組み立て式の箱(カートン)では、データの作り方が変わります。ラベルは比較的シンプルな形状が多いですが、箱の場合は展開図(ダイカット)に合わせてイラストを配置する必要があります。
展開図はパッケージデザイナーや印刷所が用意することが多く、イラストレーターはその展開図に合わせてイラストを制作します。依頼時に展開図のデータを共有してもらえると、配置の確認がしやすくなります。展開図がまだない段階での依頼も受け付けていますが、その場合は後から微調整が必要になることをご了承ください。
パッケージイラストは、完成後に「思っていた色と違う」というトラブルが起きやすい分野です。依頼前に印刷仕様を確認しておくことで、そのリスクをかなり減らせます。